「パリ国際会議」に出席して―久しぶりのヨーロッパ短期滞在見聞録―17
パリ北駅の構内にあるフランスとイギリスの出国ゲートと入国ゲートの間の空間で、列を作ってさらに待つこと数時間、私たちはやっとイギリスへの入国審査を通過することができました。
とはいえ、まだパリ北駅の構内です。
いったい今日中にイギリスに着けるのだろうか?
「ユーロスター」の出発はどうなっているのかな?と気を揉んでいたら、添乗員さんが
「次の列車が確保できました。1車両貸し切りですので安心してご乗車ください。」
との案内です。
手前が我々が乗ったユーロスター
発車までの待ち時間、食べ物も配られました。
プレーンなクロワッサンと飲み物だけの質素なものでしたが、そのパンのおいしかったこと・・・・飢えた身体には染み渡りました。
まだ、パリ北駅の構内。これから乗車です。
さて、いよいよユーロスターに乗り込みイギリスへと出発です。
パリ北駅に愛され、7時間も足止めを食った我々はようやくフランスから解放されることになったのです。
列車はフランスの広野をひたすら走ります。
電車の中では、朝9時から夕方4時まで立ちっぱなしだった行列からようやく解放されたオッサンたち主催の宴会がすぐに始まりました。
シャンパンにワイン、にビール、誰が持っていたのか、アルコールがあちこちから湧いて出ます。
幸いにも車両は貸し切りだったので、日本のオッサンたちの集団酔っ払いも、さほどほかの客に迷惑をかけることもなく、7時間の待機時間からの解放を祝ったのでした。
電車はまもなくドーバー海峡を渡る海中トンネルへと入りました。
真っ暗な窓が終わると、そこはイギリスです。もう暗くなった景色をあとに我々はロンドンはセントパンクラス駅に到着したのでした。
ロンドンのセントパンクラス駅。
つづく