うへぇー、俺が日頃書いていることそのものじゃん!―劣化したオッサンさんにならないために―Ⅰ
インターネットのコラムの中に『劣化するオッサン社会の処方箋 なぜ一流は三流に牛耳られるのか』(著者:山口周、組織開発・人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループ、シニア・クライアント・パートナー)という本の書評があった。
本書の方はまだ読んでいないが、書評だけでもかなり面白い読み物だったので、その内容に触れてみたい。書評を書いているのは藤本江里子氏である。
ここに書かれている「オッサン」というのは以下のような定義らしい。
― ここでいう「オッサン」とは、いわゆる「オジサン」と呼ばれる世代の人たち全員を指しているわけではない。
古い価値観に凝り固まって、過去の成功体験に拘泥し、謙虚さや学ぶ姿勢を失ってしまった人たちこそが「オッサン」なのだという。―
これを読んでまず
「うへぇー、これは俺が日頃書いていることそのものじゃん!」
と、思った。
古い価値観、成功体験に拘泥・・・というのは、世の中の発展を阻害する要因の最たるものである。
大は国家運営から小は中小企業経営に至るまで、日本全体の抱える大きな課題と言って差し支えないのだ。
オッサンの定義としてさらに詳しく次のように書かれている。
―「オッサン」とは、年代や性別にかかわらず、次のような行動様式・思考様式をもった「特定の人物像」を指す。
(1)古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する(2)過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない(3)階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る(4)よそ者や異質なものに不寛容で、排他的
したがって中高年の男性でもオッサンに該当しない人がいる一方で、傍若無人な振る舞いで自らを省みることのない人はオッサン化しているといえる。―
これまた、私が長年苦労してきた対象者そのものの人物像じゃないか!と、思わされる。
この書評はこういったオッサンの実態、分析、対処法等について、様々な角度から書かれているので、この後触れていきたい。
つづく