新たな価値を作っていく提案型の仕事こそ重要―プレゼンテーション能力を磨く必要性が増している―Ⅵ(おしまい)
今後、我々会計人にも必要となってくるであろうプレゼンテーション能力。
それは何故だろうか?
それは今回のように、提案型の仕事を我々の世界にも取り入れていかなければならないからである。
未来予測で、我々の業界の仕事がAIに取って代わられるタイプのものとして幾つも挙がっているのは、定型的な処理型の仕事と思われているからにほかならない。
処理型の仕事はAIの最も得意とするところである。
我々は、AIで処理されたデータをもとに、新たな事業分野を作っていかなければならない。
それは、様々なものを組み合わせて新たな価値を作っていく提案型の仕事になっていくのだろう。
今回の会計人とコンサルタントのコラボなどはその典型的な例といえるのだ。
ただ、その発想はよかったのだが、伝え方が慣れていなかった。
提案型の仕事はこれまで世の中になかったものを、相手に理解し納得してもらわなければならないのだから、伝え方が難しい。
G先生や職員さんが、なかなかうまくいかなかったのも無理はないのである。
幸い、私のフォローは伝わったようで、話し終わったあと、何人ものコンサルタントの方に「すごくわかりやすかったです。」とか「先生の話を聞いて合点がいきました。」とか言っていただいた。
今後、プレゼンテーション能力はますます問われていくだろう。
それは何も、コンサルタントや我々会計人の世界だけではない。
一般企業の経営者にも必要な資質となっていくのではないか。
飛び入りという、初めての経験をしてみて感じた「プレゼンテーション能力の重要性」という課題。
自分としても、ますます磨きをかけていかなければならないな、と深く思ったのでした。
おしまい