「情報発信」でオンリーワンの共感者を探す―社長は誰でもオンリーワン、でも伝えなければ「唯一性」にはならない―Ⅲ
多くの経営者が、口をそろえておっしゃる
「うちにオンリーワンといえるところなど特にないよ。」
というセリフ。
確かに、そんな風に自信無さげに言われる社長の会社には、今のところオンリーワンと言えるような際立った特長などないかも知れません。
しかし、前述のように、なにもかもがほかと全く同じということはないはずですので、改めて自社のオンリーワンなところを探してみるべきなのです。
そしてそれを、いかなる形でもいいので、「情報発信」するのです。
そうすれば、そのわずかなオンリーワン部分に、注目する人、共感する人が現れてくる可能性が生まれます。
更に、その共感者の評価によって、オンリーワン部分がより明確化するので、そこに磨きをかけていくきっかけを作ることができます。
つまり、他者が自社の持つ、自分では気が付かなかったオンリーワンの思わぬ側面に気付かせてくれるかも知れないのです。
これが、オンリーワンへのきっかけとなる、まず入口の部分です。
それから、これまで何度も申し上げてきましたように、そんなこと(情報発信)をする人は極めて少ないので、それ自体が大きな特徴となります。
ここでも、思わぬ形のオンリーワンが実現することになるのです。
現代は、横並びであればOK、うまくいった人の真似をしていれば安心、余計なことをしなければまず安全、といった時代ではありません。
むしろ、横並びでない部分、我が社にしかない部分、オンリーワンな部分をアピールしていくべきなのです。
つづく