感性によるパワーは決して侮れない―経営者の「装い」、見た目の重要性を改めて考える―Ⅳ(おしまい)

ところで、経営者ともなれば、メディアに登場するしないに関わらず、普通の人以上に世間の注目を集めます。

近年では夫人同伴のパーティーなども増えてきています。

そんな席では、旦那様である社長への女性陣からの視線は厳しいものがあるかも知れません。

 

「情報発信」では、「言葉」を駆使してこちらの思うところを伝えるのが一般的です。

ところが、言葉による情報伝達は、感性よりもよりロジカルな理性を駆使することになるために、その内容を理解してもらうまでにはどうしても一定の時間を要します。

 

しかしながら、「装い」の方は、ほぼ「見た目」一発で印象が決まってしまいます。

確かそこにかかる時間は最初のわずか1、2秒、という統計結果も出ていました。

 

この、感性によるパワーは決して侮れるものではありません。

感性によってほぼ決まってしまった最初の印象を、あとから理性の力によって覆すのは至難のわざなのです。

 

さて、これまで述べてきましたように「情報発信」も「装い」も、外に向かって何かを発信する、という点では同様の意味と重みがあるのです。

せっかくの「情報発信」の内容に自信があったとしても、「見た目」で損をするとすれば、それはいかにも残念なことです。

 

「情報発信」にかける情熱に負けないくらい、社長はご自身の「装い」にも気を使ってもらいたいと思います。

そのポジションに相応しい装いは、必ずビジネスにもいい結果となって跳ね返ってくるはずです。

 

ネクタイ選びはいつも苦労します。

おしまい