上には上がいくらでもいるから・・・―社長が払拭すべき「謙虚」という病(やまい)―Ⅰ
私が社長さんたちに
「経営者が率先して情報発信を行なえば、企業業績の発展にかなり効き目を発揮しますよ。」
とお勧めすると、必ず次のような反論が返ってきます。
・人前で話したり、アピールしたりするのは苦手だよ。
・文章を書くなんて昔からやったこともないし、とても無理だよ。
・うちはそんな発信するような材料持ち合わせていないよ。
などなど、様々です。
そんな反論の中に次のようなものがあります。
・そもそも業界の中では俺なんかまだペイペイだし、上には上がいくらでもいる。
俺ごときが自分の事業について、人前で語ったり書いたりするなんて厚かましいよ。
つまり、
「(俺は業界の中で)まだそんな立場じゃないよ。」
というご意見です。
これは確かにおっしゃる通りなのかも知れませんし、その謙虚な態度は好ましいと言えなくもありません。
私もFM放送に番組を持ち、経営について長年(6年間)お話をしていますが、もし
「君は偉そうに経営についてコメントなどしているけれど、本当に経営についてわかっているのかね?」
などと、大御所の先輩などに突っ込まれたら、
「いや、お恥ずかしい次第です。」
と、謙虚にならざるを得ないでしょう。(尤もそんな風に突っ込まれたことなど一度もありませんが・・・)
つづく