節税のアドバイスがない?―節税、この狭量なる世界―Ⅰ
 

 

先日、FB(フェイスブック)仲間のある税理士さんが、こんなコメントを上げていました。

―業績不振のクライアントから『節税のアドバイスがない』とプチクレームを頂く。いや、あなたに必要なのは節税ではなく、資金繰りですから!―

 

これに対して、同業の税理士仲間から、

「その通り、こんな社長、多いんだよね・・・」

とか

「似たような経営者、割といますよね(笑)」

とか、結構いろいろなコメントが寄せられていました。

彼だけでなく、他の税理士も同じような経験をしたことがあったようです。

 

さて私も、これと全く似たような経験をしたことがあります。

或る業績があまり芳しくない企業の社長さんと打ち合わせをしていたときのことです。

彼が私にではなく、その会社を担当していた私の事務所の職員に

―A君、ちゃんと節税をしてくれないとだめだからね。できなかったら事務所を替えちゃうよ。―

と言ったのです。

私を前にして「随分失礼な!」と思ったのですが、件の社長は深く考えもしていなかったのかケロッとしています。

 

このとき、私が頭の中で考えたのは

「おいおい、節税とかいう前にまず赤字の解消だろうが・・・

業績がこんなに振るわないのはあんたの責任だよ。

ああ、こんなセリフが出てくるということは、まだまだ我々に対して古いイメージしか持っていないんだなあ・・・」

といったことでした。

 

業績不振の社長にあってもなお「節税」という、ステレオタイプのイメージしか税理士に対して抱けていないという事実。

この点は、我々も自戒の意味も含めて考えてみなければなりません。

 

 

つづく