トップである経営者は自分の「マイレジェンドストーリー」を持つべき―マイレジェンド、あのとき俺は頑張った!―Ⅲ(おしまい)
経営者が、経営上の危機とか逆風に対して、うんと踏ん張ったとか、異常に頑張ったという経験を埋もれさせておくのではなく、掘り起こし、覆っていたものを剥いでいって削り出していく。
なぜそんなことをするのか?
・・・それは、そこで顕在化したストーリーは、これまで何回も述べてきましたように、その会社の貴重な財産となって、その後の自社アピールの貴重な材料(ネタ)となるからです。
キャリアがまだ浅くて
「本当にそんなもの(レジェンド)はないよ。」
という経営者であっても、今後必ずそれに近いことは体験するはずです。
経営が何の困難もなくスムーズに最後まで行く、なんてことはあり得ないからです。
先述の巨人軍の秋季キャンプについて、インタビューに答えていた選手たちは
「二度とあんな目に合いたくはないが、頑張りきったことだけは確かだ。誰一人として脱落者はいなかったし、怪我で離脱した者もいなかった。緊張し充実した時間だった。」
と、同じような内容のことを言っていました。
巨人軍のお話は、あくまでも選手個人レベルのもので、もちろん企業のそれとは異なります。
しかし、それを通過した選手は「マイレジェンドストーリー」を胸にその後大活躍します。
組織のトップである経営者であれば、一野球選手以上に自分の胸にそれ(「マイレジェンドストーリー」)を持つべきです。
あなたの糧となっているマイレジェンドを削り出してアピールしてみませんか。
それは、それを知った人に勇気や感動を与えることは間違いありません。
自分だけで取り組むのは難しいその削り出しのお手伝いを、是非させていただきたいと私は思っています。
おしまい