情報はもはやマルチ方向性の時代―決断と行動開始は早いほど効果的―Ⅲ(おしまい)

他がやったら、などと言っていたのでは決定的に遅れを取る。

私は同様のことを「企業の情報発信」についても言いたいのです。

企業のとりわけ企業経営者が直接情報を発信していくという流れは、おそらく皆さんが考えておられる以上に重要かつ大きな時流となっていきます。

 

というのは、今や一億総情報発信の時代になりつつあるからです。

ツイッター、フェイスブック、インスタグラム、ラインなどSNSを通じて、あらゆる層の人が様々な情報を日々発信しています。

個人でもこのレベルの時代なのです。

 

そんな中、企業の場合、ややその上を行って、自らを「メディア化」するくらいの勢いが必要でしょう。

何故ならば、企業組織では一個人より発信すべき情報の量が圧倒的に多く効果的だからです。

 

こうやって発信された様々な情報が交錯することで、ビジネスをよりダイナミックに押し上げていく基点が作られていくのです。

情報はもはや双方向に留まらずマルチ方向性の時代なのです。

 

この情報の多方向性が、今や普通の環境になりつつあります。

ということは、一日も早くその環境に参加し適合しておく必要があるのです。

この状況は、先のコンピュータ導入のときとよく似ていると言っていいかも知れません。

 

とはいえ、この環境を自覚し、明確な意思を持って参画している企業も企業経営者も、中小企業ではまだまだ少数派です。

情報発信が当たり前の時代になってきたとはいえ、企業の場合、個人間で行なっている軽い情報交換の世界とは一線を画さなければなりません。

 

この多層的多重的情報社会の中で、有意義な存在として受け入れられる企業の情報発信には一工夫も二工夫も必要なのです。

そのコツを掴むためにも、私が積み重ねてきた情報発信のコンテンツ作りやノウハウを活用していただきたいと願う次第です。

 

 

おしまい