既に世間によく知られている職業?―古くて新しい経営者が行なう情報発信― Ⅰ

 

世の中に「士業」というものがあります。

私の所属する税理士をはじめ、よく知られているところでは、弁護士、司法書士、公認会計士、行政書士といった職業です。

一方「師業」というものもあります。

医師、歯科医師、教師、調理師、美容師と言った職業です。

 

ただ、普通「師業」の方は、用語としては使われることはありません。

もっぱら使われているのは「士業」の方です。

 

それはともかく、どちらも「し」がつくことに変わりはないのですが、この二つにはいくつかの共通点があります。

それはこれらの職業が入口のところで国家資格が必要ということです。

いずれも資格試験に受からなければ、この職業に就くことはできません。

 

これらの資格業には、その他にもいろいろ共通点、相違点があります。

実はその中で、これらには、仕事を始めてから・・・つまり開業して実務が始まってからの共通点が幾つかあるのです。

 

それはどちらも、一般の企業が普通に行なっている営業活動や販売促進、広告宣伝というものをあまりやっていない、ということです。

これらの「士業」或いは「師業」の人たちが、熱心に営業や宣伝に取り組んでいるというのはあまり聞かない話なのです。

 

その根本的な要因の一つに「あらかじめ規定された資格」なので「宣伝などしても仕方がないだろう。」という思いがあるのではないでしょうか。

「何をやる仕事なのか。」は、既に世間には知られているのだから、広告宣伝と言っても特に知らせることもないのではないか、という思いが根本にあるのだと思います。

 

特に、税理士、弁護士、医師などというのは世間的にはかなり知られた職業なので、長い間広告であるとか自身をアピールしていくとかとは無縁の世界でした。

実際、積極的にかかわった人は少数派だと思います。

 

 

つづく