マーケティングで未来への扉をこじ開けるー会計とマーケティングの関連について考えるーⅤ

顧問先企業に対する月次の試算表チェックと決算申告業務という過去会計の仕事、社長の構想や戦略をベースとした未来会計の仕事、この2点が会計事務所の基本業務になりつつあるのですが、それだけではどうしても将来の設計図が描けないとき、マーケティング的アプローチによって未来への扉をこじ開ける必要性があります。

 

未来会計の領域までならともかく、マーケティング的アプローチとなりますと、会計事務所の守備範囲から完全に離れてしまいます。

ここまでは、こちら側も標榜している訳ではありませんし、顧客側からも特に強く求められているということもありません。

 

しかし、顧客の置かれている状況からして、この領域がどうしても必要だとすれば考えざるを得ないのです。

結論として私は、この領域に関しても取り組むことにしました。

 

ただそうなると、事務所内の組織編成が不可欠となります。

税務会計の担当者にマーケティング的アプローチは難しいからです。

 

これは、能力の問題ではなく、ほぼ適正の問題です。

それくらい、税務会計に対する仕事感覚とマーケティング的センスは別物なのです。

 

今のところ、事務所におけるマーケティング担当はほぼ私一人です。

事務処理上のアシストやセミナーの手配などの実務は一分手伝ってもらいますが、その中身について取り組むのは原則私しかいません。

 

とはいえ、事務所がマーケティング分野にチャレンジするのは理にかなっている、との信念がありますので、この分野を今後伸ばしていくつもりでいます。

こんなボスの思惑を職員はどんな目で見ているのでしょうか。

 

 

 

つづく