「会計」に軸足を置いた専門性の提供ー会計とマーケティングの関連について考えるーⅡ

より厳しさを増してきた我々の仕事・・・これからどういう方向に舵を切っていけばいいのでしょうか。

どういった方向性を示せば、今後自分たちの業務を繁栄させていくことができるのでしょうか。

 

私はこの課題を、顧客企業の「経営支援」というところに置いています。

もう少し絞って言えば「経営改善支援」と言っていいかも知れません。

 

顧客によっては「経営革新支援」というレベルの企業もあります。

というより、ほとんどがこのレベルといっても過言ではありません。

 

昔から事業を続けておられる老舗企業にしても、それを維持することは難しくなっています。

現代の経営環境に合わせて見事に変革を遂げられた、という企業はごくわずかしか見られません。

ビジネスモデルの大幅な変更が喫緊の課題にもかかわらず、手つかずの企業がほとんどなのです。

 

さて、そういった顧客の事情を踏まえて、私は

「単なる「税務会計」の専門性の提供だけでは、我々の仕事は済みそうもないな。」

と判断しました。

決算の数字を確定し、税務申告書を作成するだけの機械的な作業では顧客の成長発展に何の貢献も成し得ないからです。

 

ここで必要なのは「税務会計」の中でもより「会計」に軸足を置いた専門性の提供です。

というのは、我々の顧客である中小企業の場合、極めて高度で複雑な税務上の判断が必要な場面というのはそう多くないからです。

どちらかといえば、会計上の数字の正確な把握が大切で、それが経営改善の基本的な出発点になるのです。

 

これまでの会計上の数字を正確に算定し、そのデータを未来に活かす材料とする。

・・・この手法を用いて、金融機関との連携を強化し、顧客の危機的状況を脱却するためになんとかしようと動いているのです。

 

 

 

つづく