電子化で現代的な事務所への変貌を図る―税理士としての私のスタンス― Ⅴ

父の事務所を出て、自分の事務所を持つことになった私。

 

小さいながらも、今度はトップとして自分の事務所の方向性について考えることができます。

とはいえ、立地としては、父の事務所よりさらに田舎に引っ込んだ形になったために、より目立たない存在になるのではないか、とかなり悩みました。

 

その頃は、事務所としての存在感をアピールする手立てがあまりなかったからです。

定期的なセミナーなどそれまで通り実施するとして、他にはあまり思い付きません。

 

ところが、ちょうどその頃インターネットが普及して、個々の企業や個人でもHP(ホームページ)が持てることがわかったのです。

私は早速若手の職員に指示して作ってみることにしました。

 

当時、税理士会では、まだ広告規制が今よりも厳しかったので「どうかな?」とは思ったのですが、HPに関しては、ほとんど何の規制も受けないことがわかったのです。

とにかく、何かしら事務所をアピールする場が欲しかったので、「電子看板」としてのHPには飛びついたという訳です。

 

そのほかに、当時実践したのは所内業務の合理化、一元化ということでした。

とかく紙ベースだった所内データ、顧客データや報告書を、サーバーの導入で電子化したのです。

今では当たり前のこういった設備投資も、当時としてはやや早い方だったのです。

 

こうやって、事務所の内外に設備投資をしたり、新しいシステムを取り入れていくことで、できるだけ現代的な事務所への変貌を図ったのです。

その後3年の年月を経て、父の事務所と再び統合したのですが、私の方針が浸透していったのは更に何年も経ってからのことです。

 

 

 

つづく

 

〈お詫び〉

このブログを続けてお読みになっている方には申し訳ありません。

この「Ⅴ」を飛ばして掲載しておりましたので、今日入れてしまいました。

昨日の時点では、話の連続性がおかしくなっていたのではないかと思います。

「Ⅵ」に、これまでの「Ⅴ」をズラして載せております。

このお話、もう少し続きますので、引き続き読んでいただければ幸いです。