「変化した」という事実は、伝達しなければ効果を生まない―衰退を免れた企業に共通して見えてくること―Ⅳ(おしまい)

広い商圏から集客をする、といった新たな打ち手を展開することで、広がった分、昔に比べて自社と関連するマーケットの濃さは薄まっていくため、その「薄まり」を補完するのが次の項目。

・上記に合わせて情報発信を怠りなく行なっている。

ということになります。

 

この「上記に合わせて・・・」というのは、商品を新しくしたとしても、エリアをこれまでより広く取るようにしたとしても、当初、そのことを知る人はほとんどいないということを指しています。

 

つまり、こちらが「変化した」という事実は、確実に伝達しなければ効果を生まないのです。

こんなことはごくごく当たり前のことなのですが、ここまで怠りなくカバーしている事業者は極めて少ないと言えましょう。

 

私が、繰り返しこのブログを通じてお伝えしているのは、この「伝達」の重要性です。

つまり、こちらが様々な改革なり改善に着手し、これまでより新しくなった現状というのは、情報発信というプロセスを経ないと誰も知るところとならないのです。

 

この当然のプロセスが、実に多くの企業で省略されています。

地方の場合特にその傾向が強いのです。

 

現代の経営において、省略することができないのが「情報発信」です。

これを、コストをできるだけかけないで、効果的なものにするために、私が研究を重ねてきたのが「経営者自身による情報発信の様々なノウハウ」です。

 

この点については、引き続き、このブログでもその内容について、取り上げる機会が多いと思いますので、それについては読んでいただき、実践の参考にしていただければ幸いです。

 

 

おしまい