挑戦者たちのマインドを探る―何によって彼らは突き動かされているのか― Ⅰ

 

 

 

先日、雑誌「ゲーテ」の創刊12周年記念イベントに参加した時のことは書きました。

2部構成だったトークセッションの中で、特に30代の若者たちが起業し、チャレンジしている話を聞けた第2部が面白かったという点もご報告した通りです。

 

その彼らが何を考え、何に突き動かされているのか、ということについて、もう少し突っ込んで知りたいと思い、彼らの言動やインタビューからいろいろと考えてみました。

その中の坂田宏君は、雑誌「ゲーテ」のインタビューの中で次のように答えています。

 

― 留学してシリコンバレーで出合った言葉が『ディスプラプション』でした。

デジタル化による破壊的変革

小さくても、自分がこれが問題だ、と思った問題について変化を及ぼすことができる時代になった。(中略)

一番の資産は、実は時間

やらないことの機会損失のほうが、はるかに大きくなってきている。

逆にチャレンジしようと思ったら、ものすごくいい環境が揃っている。

お金も人材も、どんどん集められるわけです。

やりたいのにできなくて、悶々としている時間の方がもったいないし、リスクが高いと思う。―

 

「デジタル化による破壊的変革」という言葉に、そういう時代が来ているんだ、ということを実感します。

グーグルもアマゾンも20世紀後半になって出現してきた企業で、巨大化したのは21世紀になってからです。

デジタル化によって、短い期間に世界的な企業に発展してしまう。

 

日本は、そんな世界の潮流からかなり遅れているようですが、彼らのような人材が出てきてこれから変わっていくかも知れません。

「やらないことの機会損失」という彼の言葉がそれを物語っています。

トークセッションの中でも

「若いうちの1年はすごく大事だから、リスクなんて考えていられない。」

とも発言していました。

 

 

つづく