世界の流通は既に混沌の様相―ボーダーレス社会を考える―Ⅱ(おしまい)
とまあ、車に限らず、「メイドインジャパンにこだわろうぜ!」と、そんなことを普段心掛けているつもりでしたが、実際の生活ではどうだろう?
と、振り返ってみたら「思いのほか!」という現実にやや愕然としたのであります。
こう書きながら、例えば今日の出で立ちを細かく分類してみます。
一番外に羽織っているのはユニクロのライトダウンパーカ。
その下のセーターはポールスチュアート(アメリカのブランド)のセーターでイタリアメイドです。
その下にはポロ・ラルフローレン(アメリカのブランド)のポロシャツ、これは日本でのライセンス商品。
穿いているパンツはエルメネジルド・ゼニア(イタリアのブランド)のストレッチパンツ。
下着はユニクロのブリーフに鎌倉シャツのTシャツ、これは日本製だけど、作っているのは中国か?
履いている靴はニューバランス(アメリカのブランド)のウォーキング用スニーカー。
普段の普通の格好でも、これだけいろいろな国が取り混ぜになっています。
しかも、ブランドと製作した国が異なっているのは当たり前、の世界です。
日によってはこれにイギリス製が加わったり、フランス製が入り込んだりとごちゃごちゃなのです。
「できるだけ日本製を愛用して、これからの日本を担う若者を応援しなくちゃ!」
という、私と家内の意図は、決して悪くない考えかとは今でも思います。
しかしながら、実生活においては、国際的にいろいろなものが流通し、互いに深く入り込んでいるためになかなか難しいな、というのが現実なようなのです。
ま、とはいえ、日本には国産でほぼ賄えるだけのいろいろな日用品、工業製品、ハイテク商品などが揃っています。
こんな国は世界でも稀有なのではないでしょうか。このジャパンのメリットを活かしつつ、これからも日本の若い世代を応援していくつもりです。
おしまい