挑戦への回避・・・それでいいのか?―前例がないからやる・・は勲章!―Ⅰ
 

 

硬直化した官僚制度や大企業病に陥った組織に対する批判として、よく

「彼らは『前例がないから・・・』という言い訳によって、新しいことを受け入れようとしないし、チャレンジしようともしない。」

といったことが言われます。

 

ただ、この言い訳による挑戦への回避は、なにも官僚や大企業に限ったことではありません。

組織の大小に関係なく、日本においてはあちこちで普通に使われている言い回しかも知れません。

 

私が、社員に向かって

「今度新しくこういったことを始めようと思うのだが・・・」

といった提案なり考えを伝えると、

「そんなことは今まで聞いたことがありません。」

とか

「うちの業界ではそんなやり方はしないのではないですか。」

といった反発が必ずと言っていいほど返ってきます。

 

これに対する私の答えは極めてシンプルなものです。

「今まで誰もやったことがないからやるんだよ。人がやって来たことと同じことをやってもしょうがないだろう。」

 

そうなのです。

様々な業界でこれまでのやり方、考え方が通じなくなっているにもかかわらず、どの業界も基本的には以前からのやり方や考え方を変えようとはしていません。

ちょっとした変化にも

「そんなの聞いたことないなあ。」

とか

「今まで、このやり方で来ているからなあ・・・」

とかいった姿勢がほとんどなのです。

 

変化を受け入れる、と言っても、それまでの業界の常識の範囲、業界の慣習を破るものでなければOK、といった程度の変わり方しか想定していないのです。

ドラスティックな変化に対しては、従業員に限らず、大抵の経営者も及び腰と言って間違いありません。

 

 

 

つづく