メイドインジャパンを愛用したいが・・・・―ボーダーレス社会を考える―Ⅰ
5年前、末っ子の長男が大学を卒業して、就職先を捜すとき、世の中の経済状況は非常に厳しく、そのときは結局どこにも決まりませんでした。
やむなく、大学院に進んで、それから2年後の就職戦線は劇的に回復しており、なんとか希望の会社に入ることができたのです。
ジャンルとしては製造業で、今も特に何事もなくコツコツと働いているようです。
とはいえ、私と家内は、長男が最初に直面した就職難の際の苦労が若干トラウマのように記憶に残ることになったのです。
それ以来、私と家内は
「何か買うときはとにかく日本製のものにしよう。できるだけ日本のものを買って日本の製造業を微力ながら応援しよう。それがこれから日本経済を支えていく日本の若者のためになるはずだ!」
と、まあ、考えようによってはしょうもない決断をしたのでした。
幸いにして、日本の製造業は優れているので、何か購入する際に、このカテゴリーのものは極端に少ないなあ・・・・といった困ったことにはなりません。
ほとんどの場合、「日本製」でこと足りますし、品質的にも特に問題はないのでほぼ満足しています。
普段そんなことを考えながら生活していると、たまに上京したとき、都内を走る外車の多さに驚かされます。
エリアによっては、国産よりもはるかに外国車の方が多い一画もあります。
まあこれも、そこで生活する人たちの、経済力の成せる業なのでしょうが、性能、丈夫さ、コスパいずれも優れた国産車をこよなく愛する身としては、信じがたい光景でもあるのです。(決して、外車が嫌い、という訳ではありませんのであしからず。)
つづく