情報提供に関する意識の低さ―業界の人事から情報発信について考える―Ⅱ
業界団体トップの役職にある方々のプロフィールが知りたくて調べてみた私。
というのは、それぞれは全くの個人的な立場で役職に就いている訳ではなく、背景にご自分の経営しておられる企業なり事業があってのポジションだからです。
この場合、通常その企業のトップしかそういった役職に就くことはできません。
原則、№2、№3が就くこともないのです。
さて、そのトップの方々がどういう企業なり事業に所属しておられるのかと思い、背景を知りたくてHPを見ることにしたのです。
そうすると、驚くべき事実に遭遇しました。
一般企業ではHP(ホームページ)を持っていないということはさすがになかったのですが、資格業の場合、私から見ればあり得ないほどその保有率が低かったのです。
持っていても、いわゆる紹介業者が作成した電話帳広告をHPに置き換えた程度のものであり、ご本人の主張もまともな情報も全く知り得ないものばかりでした。
また、たまたま持っておられた一般企業のHPでも、地方の中小企業では、ほとんどフリーズ状態で更新も長期間されていなものが多く見られたのです。
ITの世界に対する意識の低さを垣間見たような気がしました。
話を戻しますが、これは、その業界なり団体を代表する役職についておられる経営者のケースを申し上げているのです。
その皆さんが経営する企業の、HPという基本的な情報発信媒体が、持っていないか驚くほどプアな状況だったのです。
これは、コンサルタントを含む情報提供産業ではあり得ない世界です。
私はその理由を「何故だろう?」と考えてみました。
つづく