メディアの重要な役割―テレビ番組で初めて知った伝統職人の世界―
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近年、日本の職人技や伝統技術を紹介するテレビ番組が増えています。

それは宮大工の世界であったり、伝統工芸の世界であったり、美術品であったり、食べ物であったりと様々です。

私など、こういった世界があったことにも驚かされますが、そのことを全く「知らなかった」という事実にも、日本人として反省しきりといったところです

 

これらの職人さんの世界は、なかなか後継者がいないために、伝統工芸などの技術の継承が危ぶまれるといった話をよく聞きますし、番組の中でもその点については度々触れています。

こういった報道番組を通じてその世界知ることにより、若い人たちの中に「それをやってみたい。」といった人材が現れくれるのを願うばかりです。

 

ここで大切なのは、それまで多くの人が全く知らなかった職人さんなどの現場を、メディアがリアルにまさに目の前で見せてくれた、ということに尽きます。

そういった「場」を目の当たりにすることで、その世界への理解が深まり、リスペクトが生まれ、後継者が現れることへも繋がっていくと考えられるからです。

 

このことの原点は、何といってもまず「知る」ということになります。

ここがないと何も始まりません。

 

そして、このケースではその媒体としての役割をメディアが担ってくれています。

番組を通じて我々一般人は、これまで全く知らなかった、職人さんが取り組んでいるびっくりするような技術や伝統の技について知ることになる訳です。

 

 

つづく