「当り前」が面白い世界に―テレビ番組で初めて知った伝統職人の世界― Ⅱ
これまであまり日の当たることのなかった、職人さんが取り組んでいるびっくりするような高度な技術や伝統の技の世界、今この周知を担ってくれているのがメディアなのです。
これは私がかねてよりお勧めしている
― 御社の事業内容やこだわりの思い、守ってきた伝統や信条、哲学、目指している理想像などを、発信可能なコンテンツとして抽出してまとめあげませんか。
それを様々な媒体・・地方メディアやSNSなどを通じて情報発信すれば、強力な販売促進戦略として業績アップに貢献しますよ。―
といった考えとシンクロしてくるのではないでしょうか。
上記のテレビ番組では、職人さんの世界をメディア側が取材を重ねることで、一つの番組を作り上げていきます。
その際に、人間国宝級の傑出した職人技のようなケースもありますが、昔から身の回りにある日用品を丁寧に作り上げていくといったものも少なくありません。
今まで日の当たらなかった場所に、メディアがこういう形で光を当てたことによって、我々の知らなかった様々な現場や技術が見えるようになった訳です。
職人さんが地道に続けてきたその世界は、言わば黒子の世界で、表に立つことなど全く考えたことのない世界でした。
しかしながら、こうやって光を当ててみると実に興味深く、奥行きのあるものだったのです。
私がお勧めしている方法論は、これとよく似ています。
世の中の社長さんたちは、普段取り組んでいる仕事については、自分にとってあまりにも日常のことなので「当たり前」と思ってこなしているのかも知れません。
ところが、それを知らない世界の人から見れば、結構面白かったり興味深かったりするのです。
とはいえ、「だからといって、こちらから何もしなければ、マスメディアが向こうから積極的に取り上げてくれる訳ではない。」ということなのです。
これは仕方がありません。
日本の伝統工芸や職人さんの世界を、テレビなどで特集番組的な扱いとして取り上げるようになったのもようやく最近のことです。
つづく