イクメンからイクボスへ―世の中の価値観は変わる―Ⅴ(おしまい)
現在私の事務所では、こういった内部の制度やルールの整備については分業方式で行なっています。
就業上の様々な規則その他は社会保険労務士との共同作業で取り掛かっています。
内部処理に関するシステム構築はそういったことが得意な社員にチームを編成させてある程度任せています。
父の時代のように、いちいちボスである私に報告しなければ何事も進まない、ということはありません。
それぞれの部署やグループで必要に応じてミーティングなどを行なっているようです。
もちろん、その結果として決まったことや示された方向性などの報告は受けますが、それに対して私が異論を唱えることはほとんどありません。
権限を委譲して、そこから先についてはあまり邪魔や干渉をしない、という姿勢が経営者には大事なのではないでしょうか。
その辺の風通しを良くしておかないと、自由闊達な意見や考え方が、組織の内部から出てくることはないのではないかと思っています。
さて、「イクボス」という言葉に触発され、いろいろと書いてきました。
初めはイクメン、イクボスという言葉から、子育てについての様々な議論を取り上げて、そこにコメントしていくつもりでした。
しかし、途中からこのテーマは働き方そのもの、労働に対する価値観そのものという大きなテーマであることがわかりました。
そういった大きな観点からすれば、世の中の価値観が相当変わってきたことが理解できます。
こういった流れを受け入れて、職場のボスも変わっていかなければならないのだ、ということを痛感させられるテーマでもあったのです。
これは、今後追いかけていく必要のある重要なテーマでもあります。
おしまい