イクメンからイクボスへ―世の中の価値観は変わる―Ⅱ

さて、しばらく前の「日経ビジネス誌」に「イクボス特集」というレポートが掲載されていました。

今や、イクメン社員の存在は当たり前で、組織的にはその考え方や行動に理解を示す職場の上司「イクボス」の存在が欠かせない、というのです。

 

いやはや難しい時代になってきました。

イクメンを支持するということは、結果的に「短い労働時間で、これまでに劣らない成果を出さなければならない」ということになります。

それを、組織的に可能な状態に持って行くのが職場の上司の役割という訳です。

 

ひたすら部下に長時間労働を強いて何が何でも成果を出させる、などというやり方ははるか昔の遺物になりつつあるということでしょうか。

まあ、そんなタイプの働き方は、お終いになっても全くかまわない、と私も思っています。

 

とはいえ、「時代に合った新しい働き方」というものについてもまだ模索中というのが現状なのです。

ここは単に「イクメン」「イクボス」という話ではなく、この「新しい働き方」全般について考えてみたいと思います。

 

私は最初に今の「働き方改革」的な話が出たとき、「そんな馬鹿な!」と、非常に反発を覚えました。

それは、雇用するこちら側がモーレツに働かせたいから、という意味ではなく、働く側の自分自身がどこかでそれこそモーレツに自分を追い込むくらい頑張らないと、仕事で何かを掴むなんてできない、と思っていたからです。

基本的にはこの考えは今でも変わりません。

 

 

つづく