イクメンからイクボスへ―世の中の価値観は変わる―Ⅰ

 

 

世の中の価値観は時代によって変わります。

恐ろしいほど変わります。

 

イクメンという言葉がこの世の中に出てきたとき、私には相当違和感がありました

時代の流れに対して、それなりに柔軟であることを自負していた私でもそうだったのです。

 

「子供のことが可愛くて、子育てに協力的な父親であることはいいことだし、一向にかまわない。しかし「イクメン」などという言葉を表にかざしてそれがまるで自分の売り物、アピールポイントであるかのように吹聴するのはいかがなものか!」

と思ったのです。

 

しかしながら、単語「イクメン」はやがて一人歩きし始め、すっかり市民権を得ました

今ではそのこと(イクメンであること)が自慢にも何にもならない普通の言葉であり状態であるようになってきたのです。

私が「何言ってやがる!」と思っていたことなど、まるで鼻もひっかけられなかったかのようでした。

 

子育てに関しては、以前このブログにも書いたように、かなり積極的に応援しているつもりです。

女性が働きやすい環境ということに関しては、それなりに整備してきました。

 

女性社員の中には、私の事務所に入ってから苗字が変わり(つまり、結婚し)2人目まで生んだ人が一人、もう一人3人目の子供まで生んだ人もいます。

このように、かなり出産、子育てには協力的なつもりですが、男性社員に対する制度の整備はまだこれから、といった状況なのです。

 

 

つづく