町内唯一の生き残りとして思うこと
―町の変遷と私が取り組んできたこと―13
こうやって女性を積極的に採用し、働きやすい職場ということを意識してきましたが、女子を登用する場合、もう一つ大きな問題があります。
それは女性を管理職に就けるかどうかという問題です。
父が事務所を経営していた時代は、女性は総務かアシスタント的なポジションでしかありませんでした。
お客さんに直接接することになる外回りの仕事は担当させていなかったのです。
また、女性の下に部下をつけるということもしていませんでした。
この点も私はガラリと変えました。
データの入力を行なうのは、今でもパートの女性陣です。
また、総務は父の時代と同じく今でも女性ですが、外回りの監査担当職にも女性は就いています。
逆に、総務に男性を就けることは、私自身なんだか抵抗があって、今のところ考えていません。
こうなると、逆差別になるのでしょうか。
管理職についても私は全くフラットに考えています。
私の事務所では、有資格者の女性を一人管理職に就けております。
他の女性もキャリアを積んできたら、管理職に登用していくことは全く問題にしていません。
こういったことを、私は何の抵抗もなく続けているのですが、世間ではどうなのでしょうか。
おそらくまだまだ進んでいないのが現実なのでしょう。
女性の登用そのものが、私の事務所が生き残れた要因の一つなのかどうかは何とも言えないところです。
しかしながら、少なくとも女性の積極的な受け入れを行なっていなければ、今の事務所の陣容はなかったことだけは確かです。
つづく