成功の条件」を改めて見直してみる―現代経営において成功を勝ち取るには―

それでは経営者が、なかなか変えることができないでいる事業上の宗旨・・・これはいったいなんでしょう?

それはおそらく「成功体験」というご本尊なのではないでしょうか。

この「成功体験」という「ご本尊」というか「神様」は、今でも相当強烈にそれを体験した経営者の意識を支配しています。

 

以前、私は「成功体験麻薬説」という書き方をしたことがありますが、それくらいこの心地よい体験は「脳」を支配しているものらしいのです。

「らしい」と書いたのは、私自身その体験をしていないので推測の域を出ないからです。

 

もともと人間は「考え方」をチェンジするのが難しい動物なのに、そこに「成功体験」という脳内快適化刺激物質が加わったら鬼に金棒、というか最強の「チェンジ拒否体制」が出来上がることになります。

 

まあそれはともかく、「考え方」がチェンジできたとすればどうすればいいのでしょうか。

おそらく「考え方」を変えた途端、何をどうしていいのか、わからなくなると思います。

今までと「前提」を変える訳ですから、当然といえば当然の現象でしょう。

 

ここで初めて必要となるのが「能力」であったり「情熱」なのではないか、と私は思っています。

チェンジした「考え方」に基づいて現実を変えていくためには「能力」や「情熱」が不可欠だからです。

 

つづく