アリエネッティから見たうちのご主人様―物語のモチーフと小人伝説―Ⅴ(おしまい)
と、まあ、妖精の一人称で向こう側の感想を書いてみました。
こんな悪戯な妖精がいたんじゃないか、と思うくらい眼鏡の時間差出現は私にとってインパクトがあったのです。
こんなたわいもないファンタジーを思いついたのは、もちろん見当たらなくなった眼鏡が突然出現したという私にとっての「事件」がきっかけではあります。
それに加えて、数週間前に見た「借りぐらしのアリエッティ」というアニメが強く印象に残っていた、ということがあります。
アリエッティは人間の家に住み着いた小人で、ティンカーベルのように魔法の力を持つ妖精ではありませんが、この小人に妖精のように魔法が使えたら面白いな、と発想してみたのです。
小人伝説や妖精伝説は、おそらく世界中にあるものでしょう。
うちの家内も子供の頃、小人は実際世の中にいるものだと信じていたそうです。
これは余談ですが、家内との間に子供が生まれたときに、その小さな存在のあまりの可愛さに、これが小人伝説の原点ではないか、と持ったことがあります。
人は、ファンタジーの世界でなくとも、幼い子を育てることで小人伝説を体現しているのかも知れません。
それから今回モチーフになったのは、よくモノが無くなるという現実です。
文房具やちょっとした小物はすぐ見当たらなくなります。
これを、年をとったから、と諦めるのは少し悔しい。
そこで、物忘れや探し物は加齢のせいではなくて妖精のせい、と思うと少しは気が楽になりますな・・・・・
そうでもない??ご同輩。
おしまい