物事を俯瞰して見る:コンテンツの発信はそんなに続くものなのか―ネタ切れにならないの?―Ⅲ

もう一つは「関連づけ」がうまくなってくる、ということです。

これはどういうことかというと、あるテーマをいかに深く掘り下げることができるようになったとしても、さすがにそれ(深める作業)だけでは、毎回外に向かって書いたりしゃべったりする中身をのすべて埋めるのは厳しくなってきます。

 

そんなとき、世の中の他で起きている現象と自分が抱いているテーマとを関連付けて見てみればどうなるのか、という切り口が有効になってきます。

つまり、テーマを少し広げてみる、という手法です。

 

例えば、ある大企業で起きた事件とか不祥事とか、どこかの地方議会で論争になっている案件とかが、私のテーマである「中小企業の経営支援」と関連がないか、と考える訳です。

これは「考える」というよりはむしろ、普段悩んでいる中小企業の様々な問題点と「あ、これはよく似ているなあ・・」とか「同じようなことが起きているんだ」とか気付く、つまり発見する、ということになります。

 

ただ「テーマを広げる」というよりは

「テーマを広げて問題を俯瞰して見ることができるようになる」

と言った方が近いかも知れません。

そしてこれは「テーマを深める」に匹敵するくらい大事な切り口になります。

 

というのは、様々な課題がよりクリアに見えてきたりその解決策を思いついたりするのは、この「別の視点」を持った時に多く起こるからです。

例えば、大企業の不祥事を見て

「ああ、こんなことをやっているからダメなんだよなあ。しかしこれは他のいろんな業界、いやお客さんの会社単位でも言えることだぞ。」

と気付かされたりする訳です。

 

 

つづく