女性経営者に期待する―経営学の世界でも注目する女性のリーダー像―Ⅲ

それでは、不確実性の高い今の日本のような事業環境の中で、一定の成果を出していくリーダーとはどういうタイプなのであろうか。

 

それは

― 今求められているのは、前向きで楽観的なビジョンを示し、新しいアイディアで部下のやる気を刺激し、そして部下一人ひとりをきちんとケアするような、男性的でもあり女性的でもあるリーダーシップである。

さらに、部下の努力に細かく目を向けきちんと報いるような、むしろ女性の方が得意とするイメージのリーダーシップも強く求められている。―

といったように書かれている。

 

もちろん、男性女性関係なく「リーダーの資質」というものは存在するのは当たり前の話である。

そんな中でも、近年においては、男性よりむしろ女性がより多く有している資質の方が強く求められている、ということであろう。

 

私はこの点を

「家事のように、パラレルにいろいろなことを進めなければならない仕事を得意とする女性の方が、一直線に仕事に向き合うタイプの男性よりも経営には向いているかも知れない。」

と書いた。

 

確かに、ビジョンを示し、やる気を刺激し、ケアまで行ない、努力にきちんと報いるなんてことを同時に(パラレルに)こなすのは簡単なことではない。

男女問わず大変な仕事であることは間違いない。

 

 

つづく