変革へのプロセスをアメリカと日本の国民性の違いをヒントに考えるⅣ
私は、年齢的には既に老人の域に入っているのだが、若者の分を削って自分の方に回して欲しいとは思わない。
国の行く末を考えれば、当然子供や若者の育成に注力すべきであろう。
かつて教育水準の高さというのは、日本の絶対的な強み(それも圧倒的な)だったはずである。
それが今危うくなりつつある。
日本の上をいく国がどんどん現れ始めた。
それはただ相対的に教育レベルが低くなったというよりも、現代社会の合わせたチェンジがうまくいっていない、という面も大きい。
教育水準のかさ上げ、或いは内容のチェンジというのは、ある程度お金はかかるかも知れないが、日本全体の極めて重要な課題であり、急務だと思う。
しかし、その声はまだまだ小さいようだ。
私は更なる福祉の充実が、日本の最優先の課題だとはとても思えない。
それよりも教育の充実の方がはるかに優先課題だと思うのだが、この問題を最優先にあげる声はまだまだ少ないといえよう。
これが、やがてケント・ギルバート氏のいう「だから不都合は、取り返しがつかない規模にまで膨らむ。」といったレベルにまで大きな問題にならなければいいのだが、といつも思う。
つづく