頭がいいとは?Ⅲ
ところが、私はこの受験においても挽回のチャンスを捉えることができなかった。
失敗の上塗りをしてしまったのである。(とはいえ、浪人生活を経てなんとか希望の範囲の大学へ進学できたのだが・・・)
進学校での最初の躓き、受験競争での失敗、この二つの出来事で私の中の「俺の頭の良し悪し論争」は決着を迎えたかのように思えた。
「あんまり、頭、よくねえなあ、俺!」・・・それでも、自分にその烙印を決定的に押すことはできないでいたのだ。
大学は商学部に進んだのだが、簿記や会計の勉強がどうもいまいちしっくりこない。
学生の特権である、ただお勉強だけをしていればそれでいい、という人生における貴重な最後のチャンスもうまく活かせたとは言えないまま卒業を迎えたのである。
卒業後は会計事務所に就職したが、ここでの仕事もどんどん吸収したかといえばそうでもなかった。
この頃は頭が良いとか悪いとかというよりも「向き不向き」ということを考えさせられた 時期でもあった。
その後、大学院に進むという形で学生に戻ることとなった。
この時はさすがに大学生の頃よりはかなりまじめに勉強した。
自分より年下の大学院生に囲まれる中で、頭の良し悪しもさることながら、久しぶりに受ける試験や単位論文を書くにあたって、要領の良さ悪さという点についても考えさせられた。
つづく