「惰性」というものの怖さⅠ

 

東京で友人と創業した会社に区切りをつけて、生まれ故郷である鹿児島に帰ってきてからもう22年になる。

 

東京ではマーケティングリサーチの会社を友人と起こし経営していた。

同じ会社で販売促進の企画と制作も行なっていた。

 

販売促進の企画と制作というのは、例えば新商品のチラシであるとかカタログの作成、広告の企画などであった。

普段はマーケティングリサーチの仕事が主だったのだが、時々こういった販売促進の仕事も請け負っていたのだ。

 

この仕事の段取りは、大体次のようなものだった。

 

まず、私の会社が販売促進の仕事を請け負う。

それが例えば、発注元の新商品のカタログ作成だった場合、以下のような段取りで仕事を進めることになる。

 

まず、社内でどのようなイメージのカタログに仕上げるか検討を行なう。

その方向性が決まったら、今度は制作スタッフの編成に取り掛かる。

 

通常、カタログとかチラシなどの制作の場合、カメラマンかイラストレーターのどちらか、それにコピーライターグラフィックデザイナーなどを加えて一つのチーム編成を行なう。

ファッション系など、ものによってはスタイリストが加わるケースもあった。

 

 

つづく