マーケティングの基本を考えるⅤ

第2段階は、現在既に存在しているけれどそれが特殊なニーズといったケースである。

ニーズとして明らかに存在するが、それが特殊な商材であったりサービスである場合だ。

 

これもすでに顕在化しているニーズなので、そういったニーズがあることを世の中の多くの人は知っている。

しかし、一般的なニーズと違って自分にとって必要か否かは、その時の事情によるのである。

 

飲食店でいえば「高級○○料理の店」といったことになる。

高級フランス料理や高級中華料理が世の中に存在することは大抵の人は知っているが、それを選ぶか否かはその時の事情による。

事情には、状況(お見合い、接待とか)、財布(経済状況、懐具合)、相手(大事な恋人)、食欲(一度食べてみたかった)などいろいろある。

 

これは一般的なニーズと違って「どうしても」というものではないので、市場が限られる。

また、顧客が店を選ぶ目もよりハードルが高くなる

 

高級○○と謳い、高い料金を要求するからには、それなりのスキルが求められるために、参入はどうしても難しくならざるを得ない。

店のイメージ作りなども一般の飲食店に比べてコストもかかるので、客の支持を得られなかった場合経営はたちまち厳しくなるのである。

 

 

つづく