フィティーフィフティーに賭けるⅡ
いうまでもなく、これは「経営革新(或いは経営改革)」のことを言っている。
業界の抱える構造的な問題やビジネス環境の急激な変化によって、「改善」というレベルではその事業が立ち行かなくなったときは「革新」が必要になってくるのだ。
そんなとき私は「経営革新」の必要性を提案する。
冒頭の友人の言葉はそのことを聞いてきたのである。
経営者に「革新」を促すとき私は、「革新」の必要性とその方向性について多少のヒントを交えながら話をする。
それを受けて「革新」を決断するか否かは経営者の意思にかかっているのだ。
そうすると
「先生、あんたがそう言うんだから、うまくいかなかったときは責任取ってくれるんだろうね。」
と聞いてくる経営者がいるかも知れない。
もしそう聞かれたとしても
「いえ、取りません。というか取れません。決断するのは社長で、責任を取るのも社長です。」
としか答えようがない。
実際そんな風に聞かれたことはないが、もしそう問い詰めてくる経営者がいたら「だったらやめときなさい。」と言うだけのことである。
つづく