2:6:2の法則Ⅳ(おしまい)
問題は真ん中の6割である。
この層は、外から火をつけなければなかなか燃え上がらない。
とはいえ、一番数の多いこの層が動かなければ日本の中小企業は変われない。
彼らに対し、経営革新へのヒントを示し、たきつけ、煽らなければならないのである。
ときとして、鬱陶しがられたとしても、参謀役としての会計人に課せられたその役割は大きいと思う。
最後の2割に関しては、かなり頑張ったとしても火をつけるのは難しい。
ある意味変われないことに対する確信犯だからである。
そういう生き方を選んでいる以上、外からその生き方を変えるのは難しいのだ。
ひょっとしたら変わるかも知れない、くらいに思って、距離を取っておくしかあるまい。
こんな風に、会計人にとっては経営支援といってもいろいろなケースがあるのだ。
2:6:2の原則に倣えば、真ん中の6をできるだけ上の2に近づけるよう努力する。
そうやってクライアントである中小企業全体の世界を変えていくしかあるまい。
おしまい