新卒ドライバーに見る、変革の兆し?Ⅳ
「この仕事をしながら何か目標はあるの?」
と、将来について聞いてみた。
随分しっかりした感じなので、ただこのままずっとドライバーで行くとも思えない。
「ゆくゆくは、会社の数字を見たり全体の業績をチェックしたりする事務方の方を考えています。」
と彼女。
「そうか、そうか、やはり管理職、経営側のポジションを想定しているのだな。そうでなきゃいけないよね・・・」と、私は勝手に心の中で考える。
こんな話をしているうちに車は目的地に近づいてきた。
聞きたいことはまだいっぱいあったが仕方がない。
この子たちが2020年オリンピックイヤーには、日本の顔として多くの外国人と接することになるだろう。
国際的にも重要なポジションを担っているのである。
最後に、最近読んだ日本の観光の課題について書かれた本の話をした。
彼女は「勉強してみます。」と、本のタイトルを聞いてきたのでうろ覚えだったタイトルを伝え、
「インターネットで検索してごらん。きっと仕事の参考になるよ。ま、大変だろうけど頑張りなさいね。」
と挨拶して車を降りたのである。
つづく