支配者の哲学Ⅰ

BSテレビの「ガイアの夜明け」という番組で、アフリカに日本の先端技術を使って、電気を少しずつ普及させようと奮闘する日本のベンチャー企業の若者達を取り上げていた。

 

意気込んで乗り込んだものの、商習慣や生活習慣などカルチャーの違いに四苦八苦する彼らの姿が映し出される。

日本での常識が全く通じない場面がしばしば見られた。

 

とはいえ彼らには、ある程度のそういった「誤差」や「格差」は甘んじで受け入れざるを得ない、との覚悟も見られる。

メンバーの一人は、いろんな想定外のハプニングが起きても

「お、今度はそう来たか!って感じです。」

と苦笑いしていたのである。

 

彼らはできる限り地元に根付き住民を理解し、電気のある快適な生活を味わってもらおうというと「それだけは終わらないぞ!」というしたたかなビジネス感覚を持って頑張っていた。

 

この様子を見ていて、ふとヨーロッパを中心とする白人社会は、19世紀から続いたアフリカの長い植民地支配の間に、自分たちが享受していた様々な文明や文化を根付かせてやろう、とはしなかったのだろうか、との疑問が湧く。

 

つづく