10年後には無くなる職業Ⅰ―会計事務所の行方?―Ⅲ
実は私も15年前、自分の業界の未来予想をシナリオという形で書いたことがある。
私が、鹿児島の若い税理士が集まる会「青年税理士クラブ」の会長をしていた時のことである。
2000年の8月だから今からちょうど15年前のことである。
西暦2010年、二人のOLが過去を振り返って、以前はあったけど今は無くなってしまった職業について語り合うというシナリオである。
そのとき青年税理士クラブの会長をしていた私は、定例の勉強会の席で女性税理士2人に頼んで、私が書いたそのシナリオを即興で読み合わせてもらった。
税理士という我々が依拠している仕事が無くなったら、という想定の内容をみんな少し複雑な表情で聞いていたことを思い出す。
さて、そのとき私が想定した2010年はとっくに過ぎて、2015年の今、税理士という仕事はまだ消滅していない。
同慶の至りである。
しかし安心はしていられない。
想定したよりも伸びたとはいえ、今度は私よりははるかに権威のあるオックスフォード大学の分析が10年後は危ういと言っているのだ。
つづく