顧客と向き合う、ということⅡ

ところが鹿児島に帰って周りを見渡すと必ずしも顧客と向き合うばかりでは済まないということに気がついた。

税理士の場合、役所(=税務署、中小企業庁)、業界(=税理士会)、各種団体(=会計ソフトユーザー会、経済同友会、倫理法人会、など)、地域社会(商工会、法人会、銀行の社長会、ロータリークラブ、ライオンズクラブなど)等々、実に様々な付き合いがあることが判明したのである。

つまり、地縁血縁の強い地域社会では、顧客以外のものにも相応の気配り目配りをしなければならないのだ。

 

特に税理士については、資格に依拠している以上、役所や業界との付き合いなどやむを得ないところはあるにはある。

とはいえ、かなりのエネルギーや時間を取られることは間違いないので煩わしいことも事実である。

で、実際相当の時間やエネルギーを費やしてしまった。

 

また、私のように資格に依拠していなくても、世の中には自らの本業よりもこの本業以外の方に夢中になって、エネルギーも時間も中にはお金までつぎ込む人が結構多いことに驚かされた。

まあ、現在の経営事情を考えれば、そんなことが許されるのはもっと経営や資金に余裕があった時代のことだろうと思うのだが。

 

 

つづく