「黒」は禁断の色?―ブラックライダーズへの挑戦―
着るものにおける「色」について
このブログでもたびたび取り上げていますが「着ること」はわりと好きで、これまでもファッションについてはいろいろと書いてきました。そんな中で、今回は「色」カラーについて書いてみたいと思います。
「色」=カラーについては、「これが断然好きだ!」とか「これでなくちゃだめだ!」といったものは特にありません。ただ、ネイビー、グレイ、ベージュなどのベーシックカラーはどれも好きな方なので、スーツやジャケットなどはこれらの色合いのものがどうしても多くなります。
一方、カジュアルなセーターやスポーツシャツ、ポロシャツ、Tシャツなどはあれこれと様々な色のものを持っています。ピンクやイエローといったパステルカラーのような鮮やかな色のものもここに入ります。
「黒」には手を出さなかった
とはいえ、それなりに傾向というものはあるようで、これまで「黒」=ブラックにはあまり手を出してきませんでした。ただし「黒」は、ビジネスや冠婚葬祭といったフォーマルな場では欠かせないところもあるため、ブラックのスーツやビジネスシューズなどはある程度揃えています。
手を出さなかったというのは、ビジネス以外でのお洒落を楽しむというシーンでは、あえて「黒」を購入することはなかったなあ・・ということです。「黒」に近い色でいえば「紺」=ネイビーは好きで、この色の服は結構な枚数持っています。
そういえば、誰だったか、確かイタリアの高名なファッションブランドのトップ経営者が、「私は、黒は一枚も持っていない。フォーマルな場においても身につけるのはネイビーまでだ。」といった内容の話をしていたのを雑誌かなにかで読んだことがあります。「黒」はある意味モード性が強いので、ベーシックなスタイルを展開するブランドからは、やや敬遠され気味なのかも知れません。
確かに「黒」ブラックと「紺」ネイビーは色の濃さこそ近いものの、その持ち味はまるで違います。私にとって「黒」を着こなすときと「紺」を羽織るときでは、これらの色から受けるフィーリングはまるで違ったものになります。
というわけで、トラッド系の衣類が好きな私としては、これまで「黒」とのご縁はそれほどありませんでした。ビジネス或いはフォーマル系以外で「黒」のカジュアルウエアをわざわざ購入することはあまりなかったのです。
「黒」=ブラックを買うなら・・・
と、そんな私ですが、ちょっと前から気になるウエアが一つありました。それがレザーの「ライダーズ」でした。
「ライダーズ」・・・革製のそれはもともとバイク乗りが身につける、防風性があり転倒の際にライダーの身を守るタフさ丈夫さなども兼ね備えたワーク系ウエア、だったのですが、その機能性やシンプルで無駄のないデザインが支持されて、次第にタウンユースとしても利用されるようになったようです。
この「ライダーズ」、レザーではありますが、いろいろなカラーで作られていて、基本的には革本来の色である「茶」、それから「黒」のものが多いようです。中には「赤」レッド、「紺」ネイビーなどもあるようですが、やはり基本は「黒」かな、と思います。
とまあ、そんなこんなで「ライダーズ」に関しては「黒がカッコいいな、買うとすれば黒だな。」と思っていました。色の選択で「黒」を決め打ちするのは、私としては珍しいことです。
さあ「黒」を着こなせるか
さて、購入となると、やはり価格が気になります。なにせ革ですからそれほど安価なものはありません。とはいえ、10万円を切るものから20万円台30万円台とピンキリです。
まあ、欲しいといっても、高額なものを無理してまで買う気はありませんでした。と、そんなとき、雑誌を見ていたら、偶然コスパのいい手ごろなものが見つかったのです。
ブランドは「マッキントッシュロンドン」。ここのウエアは、スーツやジャケットなども持っており、以前からおなじみのブランドです。この「マッキントッシュロンドン」に、10万円台前半と手ごろな価格で素材のレザーも上質そうな1枚が見つかったので購入しました。
「黒」の着こなしは、あまり慣れていませんが、デザインがミニマムですっきりしているのでシンプルに着ればいいか、と思っています。真冬はちょっと厳しいかなと思いますが、秋が深まるこれからの季節、しばらくは活躍してくれそうな一枚です。
シンプルな1枚