一人ぷらっと散歩に・・―我が家にアートがやってきた―Ⅰ
私は、孫たちの面倒見るため向こうに行ったきりになっているカミさんを含めて、家族全員東京に住んでいるので、上京した際にだけ一家団欒の時間を持つことができる。
東京にいる間、長女次女とその旦那さんたち(義理の息子ですね)それに孫たちを含めた大勢で食事をしたりショッピングに出かけたりする機会が多い。
これに、千葉に住む長男も加われば、さらに賑やかなひとときとなるのである。
ひとり田舎に住む私には、こんな時間はなかなか取れないし、孫たちも可愛いのだが、連日そんな日が続くと、やや「孫疲れ」の気分にもなってくる。
エネルギー旺盛なチビたちの相手はそれなりに大変なのである。
さて、前回、上京したときのことである。
その日も朝から孫たちの相手をしていたのだが、お昼も過ぎてそれにもいささか疲れてきたので「じいじはちょっと用があるから出かけてくるね。」と、まだ遊び足りなそうな孫たちと娘やカミさんをおいて、一人ぷらっと散歩に出た。
さて今日は、娘たちの住まいのある麻布から高台を一つ越えて広尾の方まで行ってみよう、と思い、歩き始めた。
気候はちょうど秋にさしかかり、こんな風に散歩するにはいい季節である。
少し遠回りをして、有栖川記念公園の中を抜け、信号を渡り広尾商店街の入り口に着いた。
ここには「広尾プラザ」というショッピングモールのビルがあって、高級スーパーの明治屋ほか様々なテナントが入っている。
そうそう、ちょうど一年前のことになるが、ここの1階にある「オールドイングランド」というブランドを扱うアパレルショップでブレザーを購入した。
このブレザーなんですけどね。
今回のテーマとは何の関係もありませんが・・
今日はそんな買い物の予定はないので、店の前をスルーして2階へと上がった。
2階にも真ん中の吹き抜けを囲むように、雑貨屋を始めいろいろなショップが入っている。
その一つに画廊があることは以前から知っていた。この画廊で販売している作品は、店内だけでなく外の廊下沿いにも展示してある。
そういえば、いつだったかこの展示風景をスマホで撮っていて「撮影はご遠慮ください。」と注意されたことがある。
これで怒られました。
つづく