最後の最後にハプニングが!!―お久しぶりの社員旅行顛末記―Ⅻ(おしまい)
さて、今回の社員旅行もいよいよあとは帰るだけとなり、来たときと同じ在来線特急「かもめ」にみんな無事乗り込みました。
あとは新鳥栖で九州新幹線に乗り換えて、鹿児島中央駅に着けば一安心です。
来たときも新鳥栖での乗り換えは15分とあまり時間がなく、少し慌てたものでしたが、帰りはもっとタイトで8分くらいしかありませんでした。
個々人バラバラに急いで在来線のホームから新幹線のホームへと駆け上がり、ここも何とか間に合いました。
『やれやれ、あとは終点の鹿児島中央駅までくつろぐだけだわい。』
と、のんびりかまえていた時でした。
今回の旅行最大のハプニングが起こったのは!
新幹線がホームを滑らかに滑り出してほんの数分経ったときのことです。
社員のS君から社員旅行専用に作ったグループラインへ1通のメールが入りました。
そこには彼のホームにたたずむ悲痛な情けない自撮りの顔とともに
「乗り遅れました!」の一言。
なんとS君だけが新幹線に乗り遅れてしまったのです。
泣き出しそうなS君(T_T)
彼への心配もさることながら、急遽、幹事さんによる全員の点呼が始まりました。
あちこちバラバラの席から、次々とグループラインに「私乗ってます。」「私は車内です。」の報告が入ります。
どうやら、乗り遅れたのはS君だけのようでした。
と、ほかのメンバーの確認が済み、一息ついたところで、みんなライン内で大爆笑です。
「何があったの?」「どうしちゃったの?」から始まり、いろいろとやり取りする中で、S君は徹底的にからかわれています。
どうやら彼はトイレに寄っていて乗り遅れたらしいのです。
私も「新幹線の中にもトイレあるけど」とラインを返します。
そんな中、はっきりしたのは30分遅れくらいで彼も着くらしい、ということでした。
彼は、「鹿児島中央駅まで乗り合いできたメンバーだけ残ってもらって、あとの皆さんはどうぞ私を待たないで先に帰ってください。」とのメールをよこしましたが、みんなで待つことにしました。
その間、駅ビルのショッピング街に繰り出して時間をつぶします。
私はこのとき、キッチン用品屋さんを覗いて、ちょうど欲しかった収納用小物が見つかり、有意義に過ごすことができました。
そうこうしていたら、彼が着く時間になったので、改札まで戻ってみると社員のみんなも集合していました。
やがて、S君が乗っているはずの新幹線が到着したらしく大勢の人が改札から出てきますが、彼の姿がなかなか見えません。
「あいつ、また乗り遅れたんじゃないの?!?」とみんなが気をもんでいたら、ようやくS君が姿を現しました。
みんなで拍手をもって迎えます。
「どうもすんませんでした。」と謝る彼に「気にしない、気にしない。無事に着けばそれでよし。」と声をかけます。
みんなでお出迎え(^^♪
みんながそろったところで、軽く私が挨拶をして、今回の社員旅行は無事お開きとなりました。
最後、若干のハプニングはあったものの、みんなも楽しんでくれたようで、久しぶりの社員旅行はやってよかったな、と思います。
毎年というわけにはいきませんが、こんな風にみんなが楽しめるんだったら、また企画したいところです。
おしまい