俺をもっと利用してくれ!―70歳を迎えて―Ⅰ
昨日(4月6日)とうとう70歳の誕生日を迎えました。
これは以前このブログにも書いたことですが、昔、わりとポピュラーだった童謡に「船頭さん」という歌があります。
その歌詞は
―村の渡しの 船頭さんは
今年六十の お爺さん
年はとっても お船をこぐ時は
元気いっぱい 櫓(ろ)がしなる
ソレ ギッチラギッチラ ギッチラコ~♪―
というものです。
たぶん、年配の方ならご存じの歌だと思いますが、若い人はどうでしょうか。
なんといっても「渡し」とか「櫓がしなる」とかいう言葉、現代においてはピンとこないかも知れませんね。
今年六十のお爺さん・・・10年前、60歳になったとき、ふとこの歌が頭に浮かんで
「そうか、昔だったらもう「お爺さん」と呼ばれていたんだ・・・」
と、なんだか複雑な気持ちだったことを思い出します。
あのときは「お爺さん」なんて、とんでもないと思ったものでした。
あれから、きっちり10年、70になればたとえ現代でも「爺さん」と言われても仕方がないですね。
孫もいることだし、当たり前と言えば当たり前の話です。
「お爺さん」という存在に対して、なんとはなしのイメージというものが世の中にあって、それが仮に「心身が衰えた人」とか「いろんな意味で終わった人」とか「頑固そうな存在」とかだとしたら、
「おいおい、俺に限ってそれは違うからね。」
と大いに反論したくなります。
それは、私が無理して年齢というものに抵抗しているわけではなく、私の場合、まだまだ終わってはいられない、という状況があるからです。
実は近年、以前よりもっと前のめりに思っているのは、
「俺をもっと利用してくれよ。」
ということです。
ここにきて、ちょっと危惧するのは、税理士法人の代表である私が70歳ということで、若手の経営者が
「かなり年上だし、どうせ、話なんか合うわけがない。上から目線で説教とかされたらかなわん。」
なんて思わないかな、ということです。
「年齢で敬遠したりしないでね。」
ということなのです。
近影でございます。
つづく