長く付き合いたいタッタ―ソール―「着道楽」?楽しく、面白く生きるのが、私の人生の目標(by石津謙介)各アイテム編―Ⅳ

【ボタンダウンシャツ編】4

タッタ―ソールが好きでして

シャツなどによく使われるチェック柄に「タッタ―ソール」というのがある。

タッタ―ソールは2色使いの細かいチェック柄で、ロンドンの馬市場(タッタ―ソール)で使用されたことが名前の由来といわれている。

そのためか、「馬蹄柄」とも呼ばれている、と何かで読んだ記憶がある。

こんな渋い感じのチェック柄が多いのが特徴。

私は、何故か昔からトラッドの香りがするこのチェック柄が好きで、この柄のシャツをこれまで何枚も購入してきた。

そのすべてがBDシャツだったので、ここで取り上げてみたのだ。

 

初めてこのチェックのシャツを購入したのは、大学生のとき、確か「Jプレス」か「ウエイアウト」のものだったと思う。

残念ながら「ウエイアウト」は、いつの間にかブランドが消滅してしまったが、上質のシャツを提供していた。

 

「タッタ―ソール」がトラッドっぽく見えるのは、上記のようにロンドンの馬市場で使用されていた、といった歴史上の理由によるのかも知れない。

イギリス由来ということで、どこかヨーロッパ的な香りを感じさせる。

 

普通、チェックはどちらかといえばカジュアルな衣料にピッタリで、あまり、ドレスな感じのものには採用されない。

しかし、このタッタ―ソールはチェック模様の大きさそのものが小さいのと、どちらかといえば渋い色味のものが多いために、ネクタイ着用のときでもそんなに違和感はないのだ。

これはタッタ―ソール柄の中では

やや大柄で、色味もはっきりしています。

 

とはいえ、やはりチェックはチェックなので、スーツなどよりもざっくりとしたジャケットなどによく合う。

このシャツに採用される生地は、ブロードのように薄く繊細な生地よりも、オックスフォードのようにざっくりとした感じの方が相性がいいと思う。

 

着用する季節も、暖かい時期より秋冬のような寒い時期の方がよく合う。

そんな季節感を感じさせる柄である。

 

私は、冬のツイードやフラノといった、厚めの生地のジャケットに合わすことが多い。

その場合、ネクタイも普通のシルクのものより、ニットタイかウールタイのように、少しボリュームのあるものがピッタリなのだ。

 

この柄であれば、生地にウールとかカシミアのような獣毛素材を混紡させてもいいかも知れない。

そんな生地のシャツを着用すれば、ツイードの上着とともに、暖かく身を包んでくれるのではないだろうか。

タッタ―ソール柄のシャツに

少しボリューミーなシルクウールタイ

 

 

この柄が、長い間、消えてなくならないのは、常に一定の人気があるからだろうと思う。

これから老境へと年を重ねていく私も、この「タッタ―ソール」とは長く付き合っていくつもりである。

 

 

 

つづく