IVYファッションから生まれた最大のヒットアイテム「ボタンダウンシャツ」―「着道楽」?楽しく、面白く生きるのが、私の人生の目標(by石津謙介)各アイテム編―Ⅰ
【ボタンダウンシャツ】
シャツはかなりの数持っている。
おそらく、シャツというカテゴリーを大きくくくったら、といっても「襟付きの」という条件を加えたとしても(つまり、Tシャツの類は除くということである)、軽く100枚は超えるだろうと思う。
長袖のドレスシャツ(ネクタイを締めるビジネス用のという意味)ボタンダウンシャツ、カジュアルシャツ、半袖シャツ、ニットシャツ、ポロシャツ・・・
こう書いてきて、シャツというのは、どう切り分けたらいいのか表現が難しいな、ということに気がつく。
例えば、カジュアルシャツといっても、前述のニットシャツ、ポロシャツを含むし、長袖、半袖の分け方をしても、ドレス、カジュアル両方かぶってくるので解釈がややこしい。
尤も、私は「半袖のドレスシャツはない」と思っているので、ここがかぶることはないか・・・
まあ、ごちゃごちゃ言っていても仕方がない。
ここまで、IVYファッション、トラッドファッションということでいろいろ書いてきた。
その流れで行くと、ここで書くべきはやはり「ボタンダウンシャツ」ということになるのだ。
IVYファッションから生まれた最大のヒットアイテムの一つがボタンダウンシャツ(長いので、以後「BDシャツ」と表記する)といえよう。
ここが入口になったIVY少年は多かったのではないだろうか。
これについて書かないわけにはいくまい。
私の場合、遠い記憶をたどってみれば、やはり最初のBDシャツは、あのVANのものだったと思う。
確か、高校生の頃、白地にブルーの5センチ角くらいのチエック模様のついた奴を初めて着たように記憶している。
おそらく親に買ってもらったのだろうが、お洒落に着こなすすべも知らず、トレパン(学校の体育着の)の上に着ていたような気がする。
さすがにダサすぎて、友だちに「トレパンにVANのシャツかよ!」と笑われた。
当時は、せっかくBDシャツを手に入れても、その着こなしすらままならなかったことになる。
ジーンズやらスニーカーやらといった、BDシャツとのまともな組み合わせにたどり着いたのは、まだそれからだいぶ後のことになる。
ネットで購入した麻布テーラーの
ピンポイントオックスフォードBDシャツ
つづく