人間は本来保守的な動物?!?―社長を「行動する人」に追い込む・・「実践」と「情報発信」は表裏一体―Ⅰ
私は税理士の仕事の一方でコンサルティングも行なっています。
そんな中、経営者の皆さんと接していて最も悩ましいのは、なかなか必要なことやるべきことを実践してもらえないという事実です。
会社の抱える課題に対して、コンサルティングを実施して、
「これこれを実行すれば効果がある・・」
というところまで一緒に特定したにもかかわらず、簡単には社長の腰が上がりません。
それは次のような感じです。
課題の解決に向かってやるべきことを決定した後しばらく経って、確認すると一向に進んでいません。
そんな状況に
「やる、とおっしゃったじゃないですか。」
と、申し上げても
「いやあ、いろいろあってつい先延ばしになってしまった・・・」
といったお話がわりと多いのです。
何故でしょうか?
それは、人間は本来保守的な動物で、「変えた方がいい」或いは「変わらなければならない」とわかっていても、実際行動に移すとなると、ギリギリのところで億劫になりやすいという特性を持っているからにほかなりません。
私なども学生時代を思い出すと、日頃から勉強しておけばいいのに、試験前ギリギリになってもなかなか手がつかずにいたものでした。
試験直前に徹夜に近いやり方でしか準備しかできずに、結局苦い思いをした、などということは私の場合しょっちゅうだったのです。
さて、学生の話ならいざ知らず、社会人しかも経営者となってからもそれでは、先が思いやられます。
「やればいい」とわかっていることを、実際に実践するところまでもって行く何か確実ないい手はないものでしょうか。
実践を習慣づける何かいい方法はないものでしょうか。
すみません。なかなか実践できません。
つづく