何か間違っているんじゃないか?!?という疑問―助成金のあり方使い方について改めて考える―Ⅰ

補助金とか助成金については、これまでもこのブログで触れてきたし、考えてもきました。

コロナ禍で多くの商売が暗礁に乗り上げている現在、様々な形でこれら救済措置が取られています。

ただ、これを受ける方のマインドに、私が以前から言っているように何かと問題があるのです。

 

どこに違和感があるのだろう?と考えてみました。

そこで、この件に関して整理してみると次のようになるのです。

 

元々やろうと思っていた事業があって、既に具体的に計画していた。或いはもう手をつけていた。すると、その事業計画に対して、ちょうどぴったりの助成金があることがわかったので申請してみた。

  • そうしたら承認されて受け取ることができて、随分助かった。
  • 残念なことに承認されなかったが、当初の計画通り事業は立ち上げた。

 

・元々やろうと思っていた事業計画があったのだが、資金が足りないので、なにか助成金のようなものがあったらやろうと思っていた。すると、ちょうど当てはまるような助成金制度があったので申請してみた。

  • 承認されたので、計画していた事業を立ち上げた。
  • 承認されなかったので、事業は諦めた。

 

・元々事業などやろうと思っていなかったのだが、おいしい助成金がある、という情報が入ったので、その助成金に合わせた事業らしいものを考えた。その事業について計画らしきものをこしらえて申請した。

  • すると偶然にも申請が通ったので、誰か適当な責任者をあてがって事業を始めることにした。
  • やっぱり、そんな申請は通らなかったので、もとの生活に戻った。

 

今まで私が経験した助成金の申請には、上記の3つのパターンがありました。

助成金を申請するのに、そんなパターンなどあるのか!?!と思われる方もいるかも知れませんが、実際、申請する側にもいろいろなケースや思惑などがあるのは事実です。

 

国や自治体は、そのときの社会情勢や経済事情などを鑑みた上で、資金的な援護射撃をしてやろうとの思惑をもって、こういったいろいろな種類の助成金を発行するのでしょうが、受け取る側は、その思惑通りには受け止めていない、ということなのです。

 

 

つづく