よそのことは気にしないで、できることを追及―我が社のDX(デジタルトランスフォーメーション)を考える―Ⅶ(おしまい)
私の会社では「全体的な社内業務管理システム」を導入し、これを駆使することで、顧客管理から全体の業務進捗状況まで、多くのデータを検討し管理しています。
最近になって、さらにオプション的なプラスアルファの機能も、担当チームを作って追及させています。
それとは別ラインで「文書(データ)の整理及び管理」というテーマを解決するために独立したシステムを導入しています。
この「電子ファイリング」的機能は、その威力をいかんなく発揮しており、社内のペーパーによる保管はかなり削減することができました。
ペーパーの削減というテーマでいえば、現在毎日送られてくるFAXはすべて、デジタル上の画面で確認することができます。
一応目を通したうえで、そのほとんどは削除してしまいます。
必要なものについては、その内容についてもチェックしますが、印刷まですることはめったになくなりました。
さてここまで、我が社のDX(トランスフォーメーション)と呼べるのではないか、と思われる取り組みについて紹介してきました。
さてこれが、果たして今世間で「DXDX!もっと進めなければ!」と叫ばれているコンセプトに合致しているのかどうかはわかりません。
「DX」という言葉を意識する前から、デジタル化及びそれによる合理化や効率化において先端を行っているほかの会計事務所については、結構学習していました。
中にはすごい事務所もありますので、自分のところと比較して焦ったこともありました。
しかし、設備投資についてもその運用能力についても、それなりに限界があります。
あるときから、あまりよそのことは気にしないで、自分の事務所でできる範囲の最も先端のやり方をひたすら追求しようと決めました。
で今、DXDXと叫ばれ始めている中、あらためて社内を振り返ってみると、ここまで書いてきたような状況になっていたのです。
「こんなもんじゃ足りない!もっともっと」
という世界があるのかないのかわかりませんが、結構できる範囲のギリギリを攻めていると思います。
こうやって進めながら、不足な部分があれば、またそれを補っていくだけです。
ただ言えるのは、技術革新は日進月歩ですので、こちらも歩みを止めないということです。
その覚悟と姿勢さえあれば、DXは充分に実現できるのではないでしょうか。
FAXは画面上で確認。奥のモニター。
おしまい