なくて当たり前と心得える―助成金のあり方使い方について改めて考える―Ⅱ

助成金について改めて考えてみたところ、それを受ける側のタイプとしては「3つのパターン」があることに気がつきました。

それは次のようなものでした。

 

1、元々やろうと思っていた事業があったが、その事業計画にちょうどぴったりの助成金があることがわかったので申請してみた。

2、資金の目途がついたらやろうと思っていた事業計画があったが、ちょうど当てはまるような助成金制度があったので申請してみた。

3、元々事業などやろうと思っていなかったのだが、おいしい助成金があると聞いたので、その助成金に合わせた事業計画らしきものをこしらえて申請した。

 

補助金とか助成金といったものの本来の性格を考えてみれば、上記のパターンからすれば、1の「もともと考えていた・・」しかないはずです。

どういうことでしょうか。

 

それは

「助成金のことなど念頭になく、新しい事業や設備投資について一生懸命考えていたら、たまたまそういう制度があることがわかったので、資金的に少しでも助かる、と思って申請した。」

というパターンが本来の助成金の使い方ではないかと思うのです。

ここでは、そもそも初めから「助成金」というものが、事業者の頭の中に織り込まれていません。

 

つまり、「助成金」というのはあくまでも後づけのものであり、それがあってもなくても事業そのものは進めるつもりだった、というのが本筋ではないかと思うのです。

というより、それが新しい事業に取り組むときの普通の考え方ではないでしょうか。

 

私は、結構新しい試みや設備投資など考えたり実施したりする方なので、途中まで進んだときにハッと思いついて

「そういえば、こういう新規事業って助成金とかあるんじゃないの?」

と、担当スタッフに調べさせたりすることがあります。

しかしまあ、それでピタッとくることはまずありません。

 

当たることはほとんどないのですが、あればラッキーかな、と思ったりはします。

とはいえ、そもそも当てにしてやっているわけではないので、なくて当たり前と心得てそのまま新規事業は進めますが・・・

 

 

つづく