コンピュータなくしては語れないテーマ―我が社のDX(デジタルトランスフォーメーション)を考える―Ⅱ
最近、メディア等でやたら登場するDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉。経済産業省も推進しているということで、その定義も示されています。
ただこれが、やたらとこみいっていて小難しいので、他の定義も探してみました。
ようするに、ざっくりといえば
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること」
ということになります。
しかしこれでは、ざっくりとし過ぎていて具体的なイメージがまるで湧きません。
もう少し具体的な定義として次のようなものがありました。
情報処理推進機構(IPA)では、DXについてこのように定義しています。
「AI や IoT などの先端的なデジタル技術の活用を通じて、デジタル化が進む 高度な将来市場においても新たな付加価値を生み出せるよう従来のビジネスや組織を変革すること」
この定義にあるように「デジタル」という言葉が使われると、私など「アナログ」との対比で考えることが多いので、若干わかりやすくなります。
ここでもキーワードは「変革」です。
ようするに、日本企業というか、今、日本のビジネス社会にとって最も求められているのは「変革」ということになります。
しかも、それを実現する最優先のコンセプトがDX(デジタルトランスフォーメーション)なのです。
ここまで、巷で採用されているDX(デジタルトランスフォーメーション)に関するいろいろな定義を示してきました。
ここでさらに、DXというものを私なりに具体的かつ簡略化した表現で提示してみます。
―主としてコンピュータを高度に駆使したデジタル上の技術によって、現在採用しているビジネスモデルを変革させること。つまり、組織のあり方、仕事のやり方などを根本的に見直して、勝ち残れる企業へと改革すること―
経産省の定義には「コンピュータ」という言葉は登場していませんが、この話はそもそもコンピュータなくしては語れないテーマです。
現実的には、個々の企業で採用しているのはパーソナルコンピュータ即ちPC(パソコン)でしょうから、この道具をいかに駆使できるかにかかっているといってもいいでしょう。
私の事務所(今は会社)の場合も、算盤から電卓、電卓からPCへと使う道具が変わってきた歴史の中で、今はPCの能力をどこまで引き出し、使いこなせるかが、事業発展のための重大要素になっています。
ちなみに、算盤と電卓は併用していた時期も長く、どちらが優位ともいえないところもありましたが、PCの登場ですべてが一変したと言っていいでしょう。
2モニターで仕事を進めるのは当たり前の世界。
つづく